シェムリアップのコミュ旅
世界遺産であるアンコールワット群があるカンボジアの町シェムリアップ。
多くの観光客が毎日美しいアンコールワットを一目見ようと訪れます。
いわゆる観光地のほかにも、学習ができて、
コミュニティーのためにもなる「観光客の私ができること」をする
旅先のコミュニティーのために何かができる旅、
略してコミュ旅(ネーミングby Me)を紹介します。
・APOPO
APOPOとはAnti-Persoonsmijnen Ontmijnende Productの略で
1997年にベルギーで発足したネズミを使って地雷を取り除くNGO団体。
現在でもカンボジアを含めて60カ国で
内戦中に埋められた地雷に苦しんでいる人たちがいます。
被害者の多くは知らずに走りまわる子どもたち、
2016年には1544人の子どもが地雷の犠牲になり亡くなりました。
カンボジアにタンザニアでトレーニングを受けた
HeroRATというネズミが上陸したのは2015年4月のこと。
現在は29匹がカンボジア各地の地雷地域で活動し、
2018年には1年で90の地雷と98の不発弾を察知しました。
2018年初旬にビジターセンターをオープンし、
多くの人に地雷やこのネズミについて知ってもらえるよう45分間のツアー(一人US$5)を実施しています。
場所は町からアンコールワット遺跡に向かう途中。
www.apopo.org
・Rehash Trash
ビニール袋のゴミを減らし、女性の社会進出のためにできた団体。
カラフルなビニール袋をリサイクルして使い、
カバンやカゴを編むことによって恵まれない環境の女性にも
収入が得られるチャンスが与えられます。
ワークショップではUS$8でキーホルダーやコースターの作り方を教えてもらいます。フレンドリーなスタッフに、言葉が通じなくても見よう見まねで何とかなるもの。
2時間かかるはずが、キーホルダーが早くできたので、
コースターとフレンドシップブレスレットも作りました。
・Phare
オリジナリティー溢れるアクロバットや音楽のパフォーマンス。
クメールルージュの難民から戻ってきた9人のカンボジア人により設立された
恵まれない子どもたちが通える無料の演劇や音楽を教える学校の卒業生によるもの。
現在までに1200人が卒業し、それぞれの職業についています。
敷地内にはカンボジアの特産品を販売しているギフトショップやレストランもあり、ショー開始の2時間前から開いています。
ショーの時間は毎晩17時と20時。
チケットはオンラインで購入するか、
ホテルのコンシェルジュや旅行会社でも購入できます。
料金はA席US$38、B席US$28、C席US$18で5歳以下は無料。
指定席ではなく早いもの順。
・Haven Training Restaurant
クメール式の家とその庭で、
のんびりとした穏やかなひとときを過ごせるサウスサイドにあるレストラン。
ここはカンボジアの恵まれない環境で育った青年たちの職業訓練をしていて、
サービスもお料理も一流です。
知る人のみぞ知る隠れ家的レストランに、トゥクトゥクで乗り付ける人の姿多し。
気持ちいい笑顔でスタッフが迎えてくれます。