芦別岳に登ってみた
「日本二百名山」「北海道百名山」になっている芦別岳は
標高1726メートル。
他の山に比べるとマイナーで、気合がいる山らしいということで
登ってみることにしました。
登山口は富良野市山部にある太陽の里付近。
新道と旧道がありますが、今回は登りやすい新道に挑戦。
駐車場は入り口の反対側にあり、トイレもあるので登山前の準備にバッチリ。
記録ノートに名前、居住地、入山時、下山予定時を記入し
いざ入山。時刻は午前7時、下山予定は午後3時。
週末にもかかわらず、リストの行は数行しか記入されてない
知る人のみぞ知るレアな山らしく、入り口もひっそりとしていました。
いきなり上りが続く土のトレイル。
倒れ木を超えたり、くぐったり。
花や葉っぱを観察しながら進みます。
水たまりの泥のところには鹿らしき足あともあり、
大自然を満喫。
見晴台からの景色は見渡す限り田んぼと山。
3分の1地点くらいにある半面山。
鐘を鳴らすとあたりに鳴り響きます。
雲がかかっていて何も見えないけど、
ここでジェルを食べてひと休み。
上を見てもどこか頂上だかわからないほど続く丘。
ひたすら登っていると、
熊の糞を発見。
しかも新しそう、、、
ここにもある!あ、あそこにも!
北海道の山々はヒグマが生息しているから
山歩きにはクマベルをつけて歩くのが鉄則。
ラジオをつけていたり、会話をしたりして
とにかく熊に自分の存在をアピールして、避けてもらいたいもの。
もしも出会ってしまったら、
目をそらさないで少しずつ後ずさりして、見えない距離にたどりついたら逃げるとか。
スプレーを持っていたら、近づいてくるまで待って、一気に目をめがけてプシューっとするとか。
熊は木登りが上手、
時速50キロで走るそうで、他の手段では競うのは無理そうですね。
ここまで来たら、頂上はすぐそこ。
、、、に見えるけど、30分以上はかかります。
この道ですれ違った下山しているハイカーに
「頂上から熊が見えましたよ。急いだらまだ見えるかもしれない。」
と言われ、熊見たさに猛ダッシュ。
頂上までの最後の5分は両手を使っての岩登り。
あ、いたいた熊さん!
旧道のトレイル沿いにいました。
遠目だけど、その大きさがわかる熊さん、
やはり歩いている最中にはお会いしたくないなあ。
とはいえ野生の熊さんとの一方的な出会い、かなり感動です。
山頂からの景色は最高。
さっきまでかかっていた雲が晴れ、気分爽快。
これがあるから山登りは病みつきになるんですね。
登山にかかった時間は4時間半
下山にかかった時間は2時間半
週末に行きましたが、すれ違った人の数は10人前後。
個人のおじさまや熟年夫婦、トレーニング中の若者など
みなさんいろんな目的でこの山に登っているんですね。
下山した後は車で15分くらいのところにある
ハイランドふらのの温泉にゆっくりつかり、疲れを癒しました。
ここは宿泊施設もあり、ハイキング中熊さんのことを教えてくれた方たちにここで再会。
登山後の温泉も、登山にハマル理由のひとつですね。